個性豊かな作家陣を招いて、8人の表現力を色鮮やかに花開かせた圧倒超絶感動満載のニューEPが登場!!!!!!!!

 音楽プロデューサーをデビュー時より務めるUNISON SQUARE GARDENの田淵智也の下、エッジーでポップな楽曲とメンバー8人の個性を活かしたパフォーマンスによってファン層を拡大し続けている女性声優ユニット、DIALOGUE+。2019年のデビューから7年目を迎え、グループへの想いはさらに強まっているという。

 「今年のライヴハウス・ツアーもそうですけど、DIALOGUE+の活動を通して、いろいろな景色を見られるのがすごく楽しくて。ファンの皆さんが笑顔でいてくれるのも嬉しいし、メンバーとの愛も深まってきました」(村上まなつ)。

 「結成時は初対面だったんですけど、メンバーともどんどん仲良くなって、いまでは何でも話せる仲間です。リハーサルなどの後も帰りたくなくて、ずっと話していて、いつも〈こんなことやりたいよね!〉みたいな熱い話になるんですよ。それくらい大好きだし、青春を取り戻している感じもあります(笑)」(守屋亨香)。

DIALOGUE+ 『PENTA+LOGUE』 ポニーキャニオン(2025)

 ニューEP『PENTA+LOGUE』にも現在のDIALOGUE+の充実ぶりが映し出されている。田淵智也の〈ずっと尊敬している作曲家に声をかける〉 という構想から始まった本作には、玉屋2060%(Wienners)、宮野弦士、じん、清 竜人といった面々が参加。作家陣の個性とセンス、田淵のDIALOGUE+に対する気持ち、そして、メンバー8人のカラフルな表現力がぶつかり合う、ハッピーな刺激に溢れた作品に仕上がっている。

 玉屋2060%が手掛けた1曲目の“DIALOGUE+THE MOVIE”は〈GO! DIALOGUE+ GO!〉というシャウトで始まるアッパー・チューン。メロコア的な推進力、華々しさとワチャワチャ感を放ちまくる音像、起伏に富んだ展開のなかで打ち出されるのは、〈That’s Entertainment! 圧倒超絶感動満載ダイアモンドクワイヤ〉というグループの存在意義だ。

 「玉屋さんがメンバーに面談してくれて、声優になったきっかけや活動スタンスを訊いてくれて。私たちの気持ちもしっかり表現してもらえたし、すごく嬉しかったです」(守屋)。

 「音楽活動ができるなんてまったく想像してなかったんですよ。この曲には私たちの経験、この先の未来も描かれていて。すごく明るい曲なのに、歌ってるとジーンと来ちゃいますね」(村上)。

 作編曲に宮野弦士を迎えた2曲目の“ジントニック・ディスコ”は、クラブを舞台にしたシック&キュートなダンス・トラック。ディスコ~ファンクにネオ・ソウル的な香りを加えたサウンドはDIALOGUE+の新機軸と言えるだろう。そして清 竜人による3曲目“2人、降り積もっていく”は、恋愛感情を映し出す切ないポップ・ナンバー。ロマンティシズムと可愛らしさが溶け合うメロディー/ハーモニーが絶品だ。どちらの曲もヴォーカル表現の広がりを堪能できる。

 「“ジントニック・ディスコ”はすごくお洒落でカッコいい曲だなって思いました。ついに私たちもお酒が出てくる曲を歌うのか、大人だなー!って(笑)。サビの〈揺れる身体が生きる理由って証明して!〉を歌うのが難しかったんですけど、田淵さんがつきっきりで教えてくださいました」(村上)。

 「“2人 、降り積もっていく”は、〈ねえ キスをしよう〉から始まるのもヤバいし、歌詞に出てくる2人のシチュエーションを想像すると恥ずかしくなっちゃって(笑)。私たちにとっては新しい挑戦でした。もともと大好きだった清 竜人さんに曲を作っていただけたのも嬉しくて。それぞれアプローチが違うんですけど、私は甘々な感じで歌いました」(守屋)。

 続く、じんが作曲した“午前6時の友達へ”のテーマは、青春というかけがえのない季節の記憶。郷愁を誘う旋律、歌詞のキャラクターたちの感情の変化を際立たせるアレンジがバランスよく対比している。声優ならではの表現力、演技力を実感できるのもこの曲の魅力だろう。

 「“午前6時の友達へ”には、セリフみたいな歌詞がいくつかあるんですけど、そのパートは私が担当させてもらっているんです。同じ人が言うことによって、曲全体のストーリーやメッセージが伝わってくるというか。想像を膨らませられる楽曲だなって思います」(守屋)。

 「〈大好き バイバイ まだ真夜中〉という歌詞も印象的でした。この曲は音程の飛び方が凄くて。早口で歌うところもあり、レコーディングは苦戦したから、完成したときの喜びは大きかったです。メンバーの個性が活かされていて、ハモリもけっこう複雑。この8人だからこそ表現できる曲ですね」(村上)。

 EPのラスト“じょいふるしあんてっ!”は、田淵が〈声優音楽でいちばん影響を受けた〉と語るR・O・Nが編曲。ステージで飛び跳ねるメンバーの姿が真っ直ぐに伝わってくるハッチャケ・ソングだ。自由奔放なギター・プレイ、ファンキーなベースラインなど、楽器陣の弾けっぷりにも耳を傾けてほしい。

 「〈テクマクマヤコン準備万端〉という歌い出しから〈やばい!〉って思いました(笑)。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのメンバーの名前っぽい単語が入ってたり、すごく遊び心がある」(村上)。

 「楽器の音が目立っているのも凄くいいなって思います。私たちは生バンドでライヴをやることが多いし、メンバーのみなさんもファミリーなので」(守屋)。

 「このグループでやりたいことがいっぱいあるんです」「田淵さんやスタッフのみなさんが本気で関わってくれてることが凄くありがたい」と口を揃える村上と守屋。EP『PENTA+LOGUE』によってDIALOGUE+のポテンシャルはさらに引き上げられた。

DIALOGUE+の近作を一部紹介。
左から、2025年のシングル“アリバイなカーテシー”“TREASURE!”、2024年作『DIALOGUE+3』(すべてポニーキャニオン)