1708年、現在のポーランドのシュフィドニツァに生まれたヨハン・ゴットリープ・ヤーニチュによる鍵盤協奏曲と交響曲を、ポーランド古楽界の俊英たちが奏でる注目の一枚。ヤーニチュのチェンバロ協奏曲は、鍵盤協奏曲の歴史においてバッハとモーツァルトをつなぐ懸け橋である重要な作品群。ヤーニチュの作風は、バッハの息子たちと同様に多感様式的で、明と暗のコントラストが際立ち、聴き手の予想を覆す展開を見せる。ヘ長調の協奏曲の第2楽章ではモーツァルトの“レクイエム”の中の“ラクリモーサ”を想起させる旋律も。作品の魅力を伝える切れ味鋭い演奏も秀逸だ。