8年ぶり来日のアルタンなど、見逃せない冬の恒例フェスが今年もやってくる!
恒例の〈ケルティック・クリスマス2026〉が開催される。今年の目玉は、何と言っても8年ぶりの来日となるアルタンだ。
アルタンは、フランキー・ケネディとマレード・ニ・ウィニー夫妻によって結成され、87年にデビュー作が出たが、94年にフランキーは早世してしまう。その後は、ヴォーカルとフィドルのマレードを中心に5〜6人のグループでコンスタントに活動を続けている。ぼくは、97年の初来日以来、何度も見てきたが、マレードの美しい声の歌と、フィドルを中心に奏でるリール(4分の4拍子系)とジグ(8分の6拍子系)の小気味よいリズムに、いつもグイッと引き込まれる。多数のアルバムが出ているが、まずは、スコットランド民謡“Green Grow The Rushes”やボブ・ディランのカヴァー“Girl From The North Country”、イングランド起源のバラード“Ten Thousand Miles”など名曲が収録されている『Another Sky』(00年)と、ゲール語の歌“Éirigh ’S Cuir Ort Do Chuid Éadaigh”や“Dún Do Shúil (Close Your Eyes)”が沁みる『Local Ground』(05年)あたりを聴いてほしい。アルタンは、アイルランドの最深部、北西に位置するドニゴールの歴史と文化を湛えている至宝であり、最新作はずばり『Donegal』(24年)だ。今回の来日メンバーは、マレードのほか、おなじみのマーク・ケリー(ギター)、マーティン・トゥーリッシュ(アコーディオン)、新加入のクレア・フリール(フィドル、ヴォーカル)、キーラン・クランの代わりにやってくるカハル・オー・カリン(ブズーキ)という5人。
ソーラスは、96年にニューヨークで結成されたアイリッシュ・アメリカンによるアイルランド伝統音楽のバンド。中心人物は、シェイマス・イーガン(バンジョー、ギター、フルート、ホイッスル)とウィニフレッド・ホーラン(フィドル)。ぼくは、05年のケルティック・クリスマスで見た。そのときは、リバーダンスの初代プリマドンナがゲスト・ダンサーとして参加し、見事なコラボを見せてくれた。今のところの最新作は『All These Years』(16年)。結成20周年を記念して制作され、歴代の全ヴォーカリストを含む新旧メンバーが総集結している。その後活動を休止していたが、バンド結成30周年記念ライヴをきっかけに本格的な活動を再開、今回のソーラスは、超絶技巧の初代アコーディオン奏者、ジョン・ウィリアムス、ヴォーカルにフルートの名手でもあるヌアラ・ケネディ、ブズーキ/ギターの名手、アラン・マリーの強者3人が新加入している。ハンバート ハンバートとの共演も楽しみ。
ダン・ステイシーは、カナダのオタワヴァレー・ステップダンスの第一人者。25年のケルティック・クリスマスでも、ザ・ステップクルー・トップ3 with ダン・ステイシーの1人として来日した。素晴らしいダンサーだ。
イニ・Kは、アイルランド、キルデア出身。初見となるが、『Still A Day』(25年)を出したところで、伝統的なシャーン・ノース(無伴奏の歌唱法)に、控えめだが独創的な音を加えたスタイルが新鮮だ。
LIVE INFORMATION
ケルティック・クリスマス2026
2026年12月5日(土)愛知・東海市芸術劇場 大ホール
2026年12月6日(日)埼玉・所沢市民文化センターミューズ アークホール
2026年12月10日(木)兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
2026年12月12日(土)福井・ハーモニーホールふくい 小ホール
2026年12月13日(日)東京・すみだトリフォニーホール 大ホール
出演:アルタン/ソーラス(12月12日福井を除く)/ダン・ステイシー/イニ・K(12月6日所沢・12月13日東京)
関連企画
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