幕末から明治時代に活躍した伝説の名人、菊岡太助の手で作られた3面の箏を使用。日本の楽器はあまり古いものが残されていないのですが、これは良家の方々が習う楽器だったからなのか現在に残ったという貴重なものです。絹糸は、録音している間持たないと言われていますが、今回特別に皇后陛下美智子様が受け継ぐ極上の白繭種とのコラボレーションの下、質の良い絹糸を張り録音されました。箏の定番曲を収録した2枚組で、スリリングで面白い三曲合奏が特に素晴らしいです。富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産に登録された今年、是非絹糸が奏でる美しい音色にも注目していきたいです。