真っ先に思い出したのはスリー・チェアーズ——ご存知ムーディーマン、セオ・パリッシュ、リック・ウィルハイトによるデトロイトの巨星トリオ(後にマルセラス・ピットマンも加入)だ。物凄く簡単に言ってしまうと、このプロジェクトはその和製版。RONDENION、NO MILK、KEZ YMという日本屈指の漆黒ハウサーが集結し、ここぞとばかりに文殊の知恵を絞り出した強力盤というわけである。デトロイト〜シカゴへのリスペクトをモロ出し無修正で挑んだロウな魅力のハウスやビートダウンが数々揃うなか、ズブズブのマシーン・グルーヴに往年の噺家っぽい〈呑みなさい〉という声ネタをループした“Nominasai”は特に最高! ユーモアたっぷりの猥雑感を醸し出したおかわり続出の傑作でおま!
RONDENION'S RAGRANGE SYMPHONY 『TRIPLE JOKER』
RAGRANGE / UNDERGROUND GALLERY