アカペラでの多重録音アルバムや各ジャンルのトップ・ミュージシャンとの幅広いコラボなど、常に挑戦的な音楽性を保ち10度のグラミー賞に輝く天才ヴォーカリスト、ボビー・マクファーリン。昨年は息子であるテイラー・マクファーリンのデビュー作『Early Riser』へのゲスト参加も話題になった彼が、今週末の3月20日(金)から来週の3月23日(月)にかけて、BLUE NOTE TOKYOで来日公演を開催する。

今回の公演のメンバーは、鍵盤奏者/音楽ディレクター/アレンジャーとして高名なギル・ゴールドスタインをはじめとする凄腕揃いで、ボビーの娘でテイラーの妹にあたる注目のネオ・ソウル・シンガー、マディソン・マクファーリンもコーラスで参加。〈声の魔術〉と称される変幻自在な歌声と自由かつハッピーな音楽性で観客を魅了し続けてきたボビーだけに、今回も多彩なパフォーマンスで会場を湧かせてくれるのは間違いなさそうだ。

ここからは、現在ネット上で視聴できる彼の名曲/名演をいくつかご紹介。実験的な試みや超人的な技巧もポップに昇華してしまう彼の凄味に痺れた方は、会場に足を運んでみてはいかがだろうか。

 

■全編アカペラでの多重録音で制作され、驚異的な売り上げを記録した88年作『Simple Pleasures』より、代表曲“Don't Worry Be Happy”。日本では缶コーヒーのCMでもお馴染みのこの曲、耳にしたことがあるのでは?

 

■声とマイク、そして自身の身体のみを使った即興パフォーマンス。まさに圧巻。

 

■世界的チェリスト、ヨーヨー・マとのセッション。口笛やスキャットが多用され、和やかで楽しい雰囲気が素晴らしい。

 

■ベーシスト/ヴォーカリスト/マルチ奏者のリチャード・ボナとのデュオ・セッション。奥深くスケール感のあるパフォーマンス。

 

なお、BLUE NOTE TOKYOのオフィシャルサイトでは、ピーター・バラカン氏がボビー・マクファーリンについて語ったインタヴューを公開中。バラカン氏が「普通の歌手とは次元が違う」と絶賛する彼の魅力や代表作などが紹介されているので、こちらもぜひチェックを!

※ピーター・バラカン氏のインタヴュー記事はこちら