まっすぐに歌とダンスを届けて5年。確かな成長と意識の高まりを刻み込んだ初のベスト・アルバムは、5人の華やかな次章を約束するメモリアルな通過点だ!!
杜の都にてこのガールズ・グループが産声を上げたのは2010年夏。2010年といえば、その後のシーンに大きな足跡を残すアイドルたちが次々と誕生、もしくは頭角を現してきた、いわゆる〈戦国時代〉の元年である。そんななか、その先をめざそうとする野心と、それを実現させる自信を漲らせたまま、Dorothy Little Happyは5年という決して短くない歳月を地元・仙台を拠点に戦い抜いてきた。
白戸佳奈「最初の頃はとにかくがんばる、一所懸命やることしか考えられませんでした。〈Dorothy Little Happyらしさって何?〉ってすごく悩んだ時期もあって、みんなでいっぱい話し合ったりしたんですけど、いろんな曲を歌わせてもらい、いろんなイヴェントにも出演させてもらうなかで、〈歌を届けたい〉っていう明確なものが見えてきたんです」
富永美杜「歌やダンスについて自分たちの意見を聞かれ、それが形になったことが多いので、5年間やってきて、〈自分たちの思いを作品に込める〉っていう部分は大きく成長できたかなって思います」
高橋麻里「ずっと5人でやってこれたのは大きいなって思いますね。これからもこの5人でやっていくんだぞ!っていう強い気持ちを、いまこの節目で改めて感じてます」
突飛なコンセプトや意表を突く話題作りを狙うわけでもなく、バンド・サウンドで編まれた楽曲に負けない逞しさと情感を湛えたヴォーカル、そしてテクニックだけに偏らない表現力豊かなダンス・パフォーマンス——正攻法で誠実に〈歌〉を届けてきた5人。活動5周年の節目としてこのたび届けられるベスト・アルバム『The best of Dorothy Little Happy 2010-2015』でその足跡を辿ったとき、時流に翻弄されることなく、〈らしさ〉を貫き通してきたこのグループの頼もしさを思い知るだろう。
秋元瑠海「Dorothy Little Happyを輝かせるのは歌とダンスだって、自分たちを信じてやってきた結果がこうやってベスト・アルバムという形になって、私自身も聴きながら〈やってきたことは間違ってなかった〉と思いました」
収録曲は発表順……ではなく、メンバーが選曲/曲順を考えたそうだが、1曲目はやはり、Dorothy Little Happyの名を広めるきっかけとなった“デモサヨナラ”のニュー・ヴァージョン。
早坂香美「2011年のTIFで歌って、そこでドロシーを知ってくださった方も多いですし、皆さんに愛されて、皆さんが必要としてくれる曲に成長したなって、改めて実感してます」
そのほか、デビュー・シングル“ジャンプ!”の〈2012 ver.〉から、「シングル候補を何曲か聴かせてもらって〈どれを歌いたい?〉って意見を求められたり、いただいた歌詞に〈ここは違った言葉がいいです〉って意見を言ったのも、このシングルが初めて」(佳奈)という(言わば)グループのターニング・ポイントとなった“風よはやく”、「5人でバラードを歌わせてもらったのは成長の証」(香美)と語るセカンド・アルバムの表題曲“STARTING OVER”、そして、この後の全国ツアーにタイトルを冠された新曲“just move on”まで。5年間を振り返ると同時に、Dorothy Little Happyは次のフェイズへと向かう号砲を鳴らす!
麻里「ツアーのファイナルは中野サンプラザで、ワンマンではいままででいちばん大きい会場になりますが、まだまだそこで満足するつもりはないんです。いずれはドーム・ツアーを、わたしひとりの力でもできるぐらいになりたいですね。〈ひとりひとりが輝いて、5人揃って最強体〉みたいな、それぐらいの意気込みです!」