ブリストルのノイズ・デュオ、ファック・ボタンズベンジャミンによるソロ3作目。ズタズタにカット&ペーストしたビートとヴォイス、頭のなかで乱反射するシンセ音、そして徹底的に塗り固められたホワイト・ノイズが底知れない昂揚感をもたらす様は、まるでサイケ・トランスIDMの異種交配みたいだ。クリス・カニンガムの監督作「ラバー・ジョニー」を連想させるジャケもまた、サウンドの異質さを絶妙に表現している。