ジャズにおける様々なスタイルの新潮流においてシネマティック・オーケストラも参照の一つに違いなく、そのギタリストであるスチュアート・マッカラムのソロ作をホセ・ジェームズフライング・ロータスなどジャズ最先端で刺激的なビートを繰り出すリチャード・スペイヴンがプロデュースするというのは必然なのかもしれない。土台となるスぺイヴンのビートは超人的ながらどこか暖かみを感じさせ、ゲストのフリドラインや元ZERO7ソフィー・バーカーの歌声、そしてスチュアートのギターが抒情的なメロウネスでジャズとエレクトロニクスの境界を融解していく様が美しい。

片切真吾(タワーレコード渋谷店)
intoxicate 2015 October

 


シネマティック・オーケストラの元ギタリストであり、フライング・ロータスホセ・ジェイムズからの信頼も厚い実力派ギタリストのソロ新作。メセニーにも通ずる優れたメロディー感覚や超絶イマジナティヴなギターのフレージングを用いつつ、そこに音響効果を施してポスト・ロックの扉をスーッと開く抜群のセンス。耽美な音色を増強する女性ヴォーカル使いも素晴らしい。シネマティックの名盤『Ma Fleur』好きはマスト!

佐藤大作
bounce 2015 September