奇跡の再結成から5年、ファンが待ち続けていた11年ぶりのアルバムがついに完成。この3作目の最大のポイントは、2000年代初頭にUKロック復活の口火を切ったロックンロールよりも、むしろメランコリックなピアノ・バラードや酔いどれジャズ風のナンバーに表れたバンドの成熟にあるだろう。かつての姿を求めるなら過去の作品を聴けば良いだけ。現在のリバティーンズだからこそ作れたロマンティシズム溢れる名盤だ。