表題通りに嘔吐で始まる(最悪!)4作目。過去3作のジャケをコラージュして額縁に飾ったアートワークからして意味深で、己の10年を振り返りつつ故プルーフに思いを馳せた“So High”など、重圧や苦悩を酩酊まかせに綴ったような曲が多い。エミネムの援護はないが、Mrポーターがビート提供したほか、地元デトロイトの面々が好サポート。エステルがフックを歌う“I'm Home”での晴れやかな幕切れは次作への期待を繋ぐだろう。
オービー・トライス、己の10年振り返りつつ重圧や苦悩を酩酊まかせに綴ったような曲並ぶ意味深な新作『The Hangover』
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