15年間で契約したアーティスト自体が数少ないだけに離脱者もそう多くはないが、エミネムへの感謝を表明しながら去った50セントと同様、大抵の連中はインタースコープとの衝突を離脱の契機としていることもあり、独立後もシェイディ軍とは良好な関係を保っている者がほとんどだ。例えばオービー・トライスの『Bottoms Up』ではエミネムが客演とプロデュースに駆けつけていたし、そのオービーやクナイヴァ、クルキッド・アイ(スローターハウス)も参加したキャシスの『The County Hound 2』(2013年)ではエミネムが4曲をプロデュース……と、陰日向になって尽力。義理堅いのか負い目があるのか、いずれも縁は友好的に続いているようだ。
一方、アフターマス&シェイディとのジョイント契約を結ぶもアルバムを出せなかったスタット・クオーは、独立してコンスタントにリリースを重ねつつ、同じ元アフターマス組のゲームと共同でブラッド・マネーを興すなど、裏方としても暗躍中。いずれにせよ実力者揃いなのは、流石エミネムのお眼鏡に適った連中だけのことはある。
▼関連作品
左から、50セントの2014年作『Animal Ambition』(G Unit /Caroline)、オービー・トライスの2012年作『Bottoms Up』(Black Market)、キャシスの2012年作『The Art Of Dying』(Bogish Brand/RBC)、スタット・クオーの2010年作『Statlanta』(Dream Big Venture)
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