カマシ・ワシントンの来日公演でも強烈な存在感を放ち、フライング・ロータスやケンドリック・ラマーらの作品にも参加するなど、ジャンルを超えて西海岸の音楽シーンを支えるジャズ集団=ウェスト・コースト・ゲット・ダウンのキーボード奏者、ブランドン・コールマンが2011年にごく少量のCD-Rでのみ自主リリースしていたリーダー作が待望のCD化。ジャズのみならず、ソウル、R&B、ファンク、ヒップホップ、ディスコ、ブギーなどを軽々と横断し、同世代の若きジャズ・プレイヤーたちとの活き活きとしたセッションはまるでヘッドハンターズのよう。エレピやヴォコーダーを多用した響きも新鮮。ロバート・グラスパーを筆頭としたソウル・ジャズ新世代にまた新たなスターが誕生した。