HOSPITAL
まもなく20周年! ドラムンベースの殿堂

LONDON ELEKTRICITY Are We There Yet? Hospital(2015)

 UKのドラムンが銀皿で入手しづらいことも多い昨今、新作を安定供給してくれているのがホスピタル。来年でレーベル設立20周年……同時に自身もデビュー20年を迎える創立者のロンドン・エレクトリシティが、4年ぶりの新作『Are We There Yet?』を発表した。エルザ・エスメラルダに多くの見せ場を与えたポップな前作『Yikes!』(2011年)に対し、今回はピート・シンプソンや馴染みのリアン・キャロル、新進のエマ・ディニーンら多様な歌い手を招いてソウルフルな感触に揺り戻している。持ち前の美メロ使いも上々だ。

 

ENTER SHIKARI The Mindsweep: Hospitalised PIAS/HOSTESS(2015)

ROYALSTON People On The Ground Med School(2015)

 で、そのロンエレ御大を筆頭にホスピタル所属の面々が手掛けたエンター・シカリのリミックス集『The Mindsweep: Hospitalised』も、ダニー・バードイサーウッドメトリックら敏腕の仕事ぶりをドラムン盤として楽しんでおきたいところ。さらにサブ・レーベルのメッド・スクールからはシドニー出身のロイヤルストンが2作目『People On The Ground』を発表したところだし、アニヴァーサリーに向けて意気上がるホスピタルには今後も要注目なのだ!