オアシスと何かにつけて比較されたバンドによるブリット・ポップの――ひいてはポップ音楽史に残る金字塔のひとつ。ポスト・パンクニューウェイヴを通過したシニカルな精神性とひねくれたメロディーという〈英国性〉を大衆音楽化するセンスは、ドンピシャのフォロワーがあまり登場しないほどにオリジナル。今年1月に開催された11年ぶりの来日公演も含め、復活後の大舞台のオープニングは本作と同様“Girls & Boys”であることからも、この作品の重要性と、その輝きは永遠であることが窺える。