老若男女が魅せられる、70~80年代の男性歌手による名バラード

マイクを握ったゴリラがジャケットを飾る、注目のコンピレーションアルバム『俺たちのJバラード 〜季節の中で・最後の雨〜』が2025年12月3日(水)にリリースされる。

本作は、2018年の『俺の愛するJ-バラード ~木蘭の涙・最後の雨~』、2020年の『男たちのJバラード ~ワインレッドの心・長い夜~』、そして2022年の『大人のJバラード ~心ふるわす、愛のうた~』に続く、邦楽バラードに特化した日本コロムビアの人気コンピ〈Jバラード〉シリーズの最新作。今回も第1弾、第2弾と同じく、男性歌手が1970~1980年代に生んだ名曲を中心に選曲されている。

VARIOUS ARTISTS 『俺たちのJバラード ~季節の中で・最後の雨~』 コロムビア(2025)

多くのヒット曲を輩出した江崎グリコ〈グリコアーモンドチョコレート〉のCMソングに起用され、ともに代表作となるセールスをあげた松山千春の“季節の中で”(1978年)と永井龍雲の“道標ない旅”(1979年)をはじめ、日清食品〈カップヌードル〉のキャンペーンソングに抜擢された鈴木雅之のソロデビュー曲“ガラス越しに消えた夏”(1986年)、自身主演のドラマ「熱中時代・刑事編」の主題歌だった水谷豊の“カリフォルニア・コネクション”(1979年)、堺正章が主演したドラマ「西遊記」のテーマ曲となったゴダイゴの“ガンダーラ”(1978年)など、あの頃テレビから流れてきた懐かしのナンバーがズラリ勢ぞろい。

また、堺正章と言えば、2025年12月31日(水)放送の「第76回NHK紅白歌合戦」で行なわれる〈放送100年 紅白特別企画〉に出場し、自身の歴史を振り返るようなヒット曲のメドレーを披露することがアナウンスされているが、そんな堺のディスコグラフィーからは“街の灯り”(1973年)がセレクトされている。

さらに、スターダスト☆レビューの“今夜だけきっと”(1986年)、安全地帯の“恋の予感”(1984年)、村下孝蔵の“初恋”(1983年)、原田真二の“キャンディ”(1977年)、オフコースの“愛を止めないで”(1979年)、中西保志の“最後の雨”(1992年)など、全16曲がラインナップされている。

男性ならではの視点で描かれた歌詞の世界はもちろん、エモーショナルなロングトーンやビブラート、繊細な息遣いなどボーカルそのものが主役と言えるバラードにおける男性シンガーの歌力が存分に堪能できるこのコンピ。インパクト溢れるハンサムなゴリラのジャケットや〈歴戦の男たちに贈る愛の歌〉というキャッチコピーから男性リスナーを想定しているように思えるが、いやいや、老若男女、誰もが魅せられる一枚だ。

 


RELEASE INFORMATION

VARIOUS ARTISTS 『俺たちのJバラード ~季節の中で・最後の雨~』 コロムビア(2025)

リリース日:2025年12月3日(水)
品番:COCP-42605
仕様:CD 1枚/全16曲
価格:2,420円(税込)

TRACKLIST(※は再録音)
1. 松山千春/季節の中で
2. 水谷豊/カリフォルニア・コネクション
3. スターダスト☆レビュー/今夜だけきっと
4. 安全地帯/恋の予感
5. ゴダイゴ/ガンダーラ
6. 財津和夫/サボテンの花
7. 鈴木雅之/ガラス越しに消えた夏
8. 堺正章/街の灯り
9. 村下孝蔵/初恋
10. 原田真二/キャンディ
11. 河島英五/酒と泪と男と女(’93シングルバージョン)
12. オフコース/愛を止めないで
13. 德永英明/輝きながら…
14. 永井龍雲/道標ない旅
15. 中村雅俊/恋人も濡れる街角
16. 中西保志/最後の雨