Campanellaが身近な東海勢と共に自身の世界に向き合った新作は、研ぎ澄ませた歌詞とタイトなラップがメロウでシンプルなトラック群に響く一枚

2016.09.07

多彩な顔ぶれを迎えた前作『vivid』から約2年ぶりのセカンド・アルバムは、盟友RamzaFree Babyroniaがトラックを分け合い、客演入りも1曲のみ、と身近な東海勢と共に自身の世界に向き合った内容。日々ファンを増やす活動にあっても変わることない足元を見つめ、研ぎ澄ませた歌詞とタイトなラップが、メロウな情感を差し出すシンプル極まりないトラック群にエモーショナルに響く。そうしたなかにあって、ダークなアンビエント・テイストを背景に淡々と打ち鳴らされるビート上で、〈芸術売りにしてるバカと 大人が着てるシャツの胸にカート それかマリリン・マンソン〉のラインが鮮烈な“KILLEME”から、メタリックなトラックでC.O.S.A.NERO IMAIとスリリングなリレーを見せる“Shoo-in”、そして“Black Suede”へと繋ぐ中盤は、アルバム内の異色な流れにして作中の白眉。それらを挿んでメロウ路線へ戻す後半も粒揃いで、プロデューサー陣の手腕と併せてさらに主役の存在を印象づける一作だ。

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