『PEASTA』から4年ぶりのサード・アルバムは、前作でがっつり手を組んだRamza、Free Babyroniaをはじめ、カナダのマルチ・アーティストであるモッキーや中納良恵(EGO-WRAPPIN')らが参加した一作に。アコギとフィールド音中心の穏やかなインストとなった表題曲に続く“Bell Bottom”から快調で、ディテールの目配せも効いた盟友Ramzaの音の構成力と粒の立ったミックス、歯切れ良いラップぶりの三位一体がアルバム全体を物語る。そのなかにあっては鎮座DOPENESSとJJJを迎えた“SUMIYOI”のBACHLOGICトラックが、鎮座のいい湯加減なパフォーマンスも相まって箸休めに聴こえるほど。鮮やかなラインを連ねてERAにマイクを渡す“Minstrel”のキレも◎だ。言わずもがなの良作。