サーフ/ガレージ・ロック人気はまだまだ衰え知らず。とりわけいまもっとも注目すべきバンドが、10代半ばの女子3人+男子1人で構成されたLAのリグレッツです。昨年にタコキャットのツアー・サポートを経験し、グンと知名度を上げた彼女たち。いきなりのメジャー入りして放ったこのファースト・アルバムは、カレン・O(ヤー・ヤー・ヤーズ)顔負けの絶叫も飛び出すはすっぱなヴォーカルが、オープニングから容赦なく殴り掛かってきます。メルヘンなジャケにすっかり油断していました。もともとロネッツのカヴァーなどを演っていたそうで、ここでもオールディーズ趣味をしっかり忍ばせ、バディ・ホリーやビル・ヘイリーを剥き出しの焦燥感でもってパンキッシュに鳴らしたような仕上がり。心弾むメロディーの素晴らしさもさることながら、ドタバタしたアンサンブルの持つ不完全な魅力(若さならではの脆さや刹那の輝き)に胸がキュンキュンします。2016年がハインズなら今年はコレ!
ハインズに続くのはコレ! LA発10代の4人組リグレッツの初作は、心弾むメロディーとドタバタしたアンサンブルの持つ不完全な魅力に胸キュン
Warner Bros.