80s風ダークウェイヴにベース・ミュージックの意匠を滲ませた音作りで人気のトロントに住むグループ。3年半ぶりのフル・アルバムでもその尖ったプロダクションはキープされていますが、ヴォーカルの音量バランスを上げ、フロント女子の伸びやかなオペラ歌唱を第一に聴かせようといった狙いが見えます。時に妖艶に、時に清純に振る舞う姿から、ブリストル人脈と絡んでいた頃のビョークを少し思い出してみたり……。