ニューオーリンズ音楽の魅力を世界に広めた“音の錬金術師”アラン・トゥーサンのトリビュート作を同郷でギャラクティックのドラマーとしても知られる“リズムの探求者”スタントン・ムーアが完成させた。リズムなくしてこの大傑作は成立しない。一曲目からそのドラミングに惹き付けられまくりだ。しかし本作の主人公はあくまで楽曲なのである。かの地の音楽自体がそもそも多彩なのだがその中でもアランの作る楽曲は革命的に多彩。スタントンはじめニコラス・ペイトン、シリル・ネヴィル、トロンボーン・ショーティ、メイシオ・パーカー達が手掛けることによりその音楽の豊かさはいっそう際立つことになった。