往年の南部マナーを貫いた『Cadillactica』(2014年)を最後にデフ・ジャムを離れるも、フォール・アウト・ボーイやキーヨン・ハロルドらに客演してきた才人。この新作は気ままにアイデアを詰め込んだ2枚組で、Disc-1は〈Big K.R.I.T.〉、Disc-2は本名の〈Justin Scott〉と題されている。自作トラック主体だった前作から一転して制作陣にはDJカリルやマニー・フレッシュ、オーガナイズド・ノイズらがラインナップ。しかもON製の“Ride Wit Me”にはUGKを迎え、他にもシーロー&スリーピー・ブラウン、ジョイ、ジル・スコットの参加もあったり、やりたいことがハッキリしている。前作に続いてテラス・マーティンの手掛けた“The Light”にはグラスパーやビラルも参加。ブルージーでソウルフルな語り口も抜群の大作!