下津光史
踊ってばかりの国のフロントマンより、地続きとなるふたつの別プロジェクトの初作が到着!
踊ってばかりの国のフロントマン、下津光史の関連タイトルが2作同時に発表される。1枚目はソロ名義による『下津光史歌集』。表題通りの〈歌〉に焦点を当てた弾き語りによる作品で、フォーク、カントリー、ブルースといった下津のルーツがよくわかる内容に。意外なのは“木綿のハンカチーフ”のカヴァーだが、歌謡曲的な側面も確かに彼の魅力である。
もう1枚は、昨年結成された5人組バンド、GODによる『DOG』。下津のほか、先述のソロ作にも参加しているGateballersの濱野夏椰と元QUATTROの照沼光星、そしてjan(GREAT3)とRIKI HIDAKAという個性的な面々が集結した。レゲエな曲調から中盤で突如パンキッシュに疾走する“Bud question”をはじめ、セッション性の高い楽曲が多く、〈気の合う仲間とのラフなバンド〉という印象も強いが、HIDAKAによるシンセがアクセントになっていて、踊ってばかりの国とはまた違うサイケ感を演出しているのがおもしろい。なお、2作品は数曲が被っていて、下津にとってソロとGODは地続きであることが窺える。