日本ではいまだに80sのユーロビート歌手という認識が強そうだが、実際の彼は現役バリバリの、しかも極めて正統派なブルーアイド・ソウル歌手である。約30年ぶりにUKチャートで首位を記録した『50』(2016年)に続くこのアルバムもモダンなソウル感覚漲る力作で、しなやかに黒光りする野太いヴォーカルにはある種の貫禄さえ漂う。とりわけシック風味のダンサブルな表題曲で魅せる、セクシーな男の香気がたまらない。
リック・アストリー 『Beautiful Life』 しなやかに黒光りするヴォーカルには貫録も、モダンなソウル感覚漲る力作
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