この一年でもっとも読まれたレヴュー記事をジャンル別にご紹介。ここではWORLDのトップ25を発表します(集計期間は2017年12月1日~2018年11月30日)。

1位は、来日公演も話題だったシェウン・クティ。前作に続いてロバート・グラスパーが制作に関わっていることも注目ポイントでした。3位のポウン二ェッピューは、ドキュメンタリー映画「マンダレースター -ミャンマー民族音楽への旅-」でクローズアップされた、驚異の少女音楽家。他にはブラジルのチン・ベルナルデスやシェニア・フランサなど、ヴェテラン勢に負けないフレッシュな才能が出てきたことも、2017年末~2018年のワールド・ミュージック的トピックでした。また、ラテン・トラップの楽曲の数々が欧米のチャートを席巻したことで、レゲトン~ラテン・ポップがストリーミング・サーヴィスなどで多く聴かれ、いわば〈ラテン・インヴェイジョン〉な年だったことも印象的です。