4部構成のオリジナル作『R.O.S.E.』配信からおよそ半年で、初めてのクリスマス・アルバムが登場。DJキャンパーとガッチリ組んでコンセプチュアルに攻めた前作に対し、こちらはテーマ的にもフォーマルでトラディショナルな演奏に乗せて安定の歌声を披露してくれている。デヴィッド・フォスター制作の陽気な“Santa Claus Is Comin' To Town”で幕開けし、以降もロドニー・ジャーキンスやジャム&ルイスら重鎮が定番カヴァーを手掛けるものの、いずれもクラッシーなムードのあるジャズ・ヴォーカル仕立て。ベイビーフェイスらしい雰囲気の“The Christmas Song”がいい。