またまた映画が歌いだす! ガールズ・パワーの炸裂する青春アカペラ・ミュージカル、ついに続編公開!!
本国アメリカでは2012年に公開されるや大ヒットを記録し、主演のアナ・ケンドリックによるCUPSのパフォーマンスやサントラも大きな話題を呼んで社会現象化した、大学アカペラ部を舞台とする映画「ピッチ・パーフェクト」。日本では本国に遅れること3年、今年に入って公開された作品ですが、それと同時期に海外では待望の続編も公開されていたのです。それが日本でもこの10月に公開が決まった「ピッチ・パーフェクト2」! アメリカでは初週の週末興行収入で1位を獲得し、サントラも5月30日付の全米チャートで1位を獲得……と、2作目のジンクスなど存在しないほどのスケールで映画も音楽も特大ヒットを記録済み。そして前作と同様、日本公開に合わせたタイミングでサントラの日本盤も登場することとなりました。
公開年のブランクそのままに、舞台は前作から3年後という設定。前作のあらすじはDJ志望の大学生ベッカ(アナ・ケンドリック)が、心ならずも大学の女子アカペラ部〈バーデン・ベラーズ〉に入部してしまい、バラバラな個性で衝突しながら徐々にチームとして絆を深め、やがて全国大会をめざすことに……という青春ストーリーでした。今回の物語は、前作のラストで栄誉に輝いてから破竹の大会3連覇を続けていたバーデン・ベラーズが、TVの生中継で失態を犯してしまったことから学生アカペラ国際選手権連盟より国内開催されるすべての大会に出場を禁止され、全米優勝チームが行うはずだったパフォーマンス・ツアーも取り消しに。どうにか連盟から〈世界大会に優勝したらすべての処分を取り消す〉という条件を取り付けて……という逆境からスタートします。欧州チャンピオンたるドイツ代表のダス・サウンド・マシーンら多くの強豪たちを前に、ブリタニー・スノウやエスター・ディーンらベラーズのメンバーたちも誰ひとり欠くことなく再登場。また、今回はエミリー(ヘイリー・スタインフェルド)らも新入生としてメンバーに加入。一方では音楽プロデューサーを夢みるベッカがこっそり音楽レーベルでインターンシップを始めたり……と、さまざまな思惑が重なりつつ、紆余曲折を経てデンマークでの世界大会へ……。
気になるサントラには、劇中グループによるアカペラはもちろん、映画で使用される楽曲をほぼ収録。サム・スミスとシーアらのペンによるジェシーJの新曲“Flashlight”や、最近はニッキー・ミナージュにも曲を書いたシンガー・ソングライターにして出演者でもあるエスター・ディーンの新曲“Crazy Youngsters”、さらには本人役で登場するスヌープ・ドッグや、劇中でも美声を披露するペンタトニックス、さらにはエミリー役のヘイリー・スタインフェルドが歌う主題歌も収録され、かつて「ドリームガールズ」を手掛けたアンダードッグズもヴォーカル・アレンジに関わっていて……と聴きどころは前作以上に盛りだくさん。
思えば、TVシリーズ「glee」以降の流れなのか、「ジャージー・ボーイズ」や「ジェームス・ブラウン~最高の魂を持つ男~」など実際に劇中のパフォーマンスも楽しめるタイプの音楽映画が話題を呼んでいる昨今、この「ピッチ・パーフェクト2」はその決定版とも言えるでしょう。待ち遠しい公開に先駆けて、まずはその楽しさをサントラで先取りしちゃいましょう!
ピッチ・パーフェクト2
監督/エリザベス・バンクス
脚本/ケイ・キャノン
出演/アナ・ケンドリック、レベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド、アンナ・キャンプ、ブリタニー・スノウ、アレクシス・ナップ、エスター・ディーン、ハナ・マエ・リー、ジョン・マイケル・ヒギンズ、エリザベス・バンクス 他
2015年・アメリカ ユニバーサル映画
10月9日に六本木ヒルズ、10月16日より他劇場にて全国公開(配給/シンカ、パルコ)