ナルコレプシンとその他の短編ズの2組が台湾・台北でツアーを行う。

〈展開と隙間の音楽〉を掲げるナルコレプシンは、福岡のアヴァン・パンク・トリオ。メンバーは坂田直樹(ギター/サックス)、坂田アミ(ドラムス)、POP●COPY(シンセサイザー)の3人。変拍子や複雑な楽曲構成、ノーウェイヴ的なサウンドを特徴とするバンドだが、どこかファニーなその音楽には親しみやすさも感じられる。

ナルコレプシンは2016年にファースト・アルバム『MOJO』をPANICSMILE・吉田肇によるレーベル、Headache Soundsから発表。昨年は台湾エクスペリメンタル・シーンの重鎮、ダワン・"インファン"・ファン(黃大旺)のサポートのもとで初の台湾ツアーを行った。

またメンバーの活動は音楽のみに留まらず、POP●COPYは自筆のイラストを一点ずつプリントしたハンドメイドのアパレルを、アミは手作りのベジお菓子〈さかたのおかし〉も販売している。その多面性が反映された自主企画には、音楽に限らず美術・ファッション・フードなどの領域を右往左往する人々が集うとか。

一方、毛玉の新作『まちのあかり』にも参加していたその他の短編ズは、福岡で結成された板村瞳と森脇ひとみの2人組。昨年11月に新作『new』をリリースしたばかりの彼女たちは近年、インドネシアやヨーロッパでもツアーを行っている。

メンバーの板村はCall And Responseから新作『Dictionary (Handwritten)』をリリースしたSEA LEVELや〈けれん〉といったバンドにも参加。また森脇はソロで活動するほか、人形劇・zine・野菜・カードゲームなど、さまざまなものを気の向くままに制作している。

そんなユニークな2組による台湾ツアー、きっと同地のオーディエンスからも注目を集めるはず。日本と台湾の音楽シーンの交流には今後も注視したいところ(世木トシユキによるブログ〈世木トシユキの台南洋行〉もぜひチェックを!)。

なお、3月5日(火)にはツアーをコーディネートした高橋聡太とのトーク/ライヴ・イヴェントが福岡のUNKNOWN SOUND STUDIOで開催される。詳細は下記に。

 


Live Information

ナルコレプシン&その他の短編ズ 台湾ツアー
3月8日(金)樂悠悠之口
https://www.facebook.com/theuumouth/
3月9日(土)Revolver
https://www.facebook.com/RevolverTW/
3月10日(日)草御殿(その他の短編ズのみ出演)
https://www.taiwannights.com/zh-tw/cities/taipei/venues/ivy-palace-taipei

 

台湾に行ってきます 応援してください トークとライブ
3月5日(火)福岡 UNKNOWN SOUND STUDIO
開場:18:00
出演:ナルコレプシン/その他の短編ズ
トーク:ナルコレプシン/その他の短編ズ/高橋聡太
料金:投げ銭制