Mikikiがいま、このタイミングで観てほしい出演陣を揃えたショウケース企画〈Mikiki Pit〉。次回は2月2日(土)に東京・下北沢 BASEMENTBARで、毛玉、Crispy Camera Club、Half Mile Beach Club、So Sorry,Hoboの4組を迎えて行います。
こちらの記事では〈自身の音楽性を形成した楽曲〉というテーマで、出演者が選曲した10曲をご紹介。Half Mile Beach Club、Crispy Camera Clubに続く今回は、毛玉の黒澤勇人さんに新作『まちのあかり』に影響を与えた10曲を選んでいただきました。ウイングスから始まることも驚きですが、エリオット・スミスやエストニアの作曲家であるアルヴォ・ペルトの〈鏡の中の鏡〉などなど、毛玉らしい実に不思議なプレイリストとなっています。
先日公開した各出演者の観どころ/オススメ楽曲をまとめた記事、そして新作『まちのあかり』について語ったインタヴューと合わせて、どうぞお楽しみください。 *Mikiki編集部
〈Mikiki Pit Vol. 7〉
サード・アルバム『まちのあかり』の毛玉を作った10曲
頂いたテーマが毛玉を作った10曲ということですが、少し悩んでしまい、考える道筋として3rdアルバムに寄せた選曲で考えてみました。
〈3rdアルバムの毛玉〉を作った10曲。
うっすらとしたものからはっきりとしたものまで、とにかく影響を受けているものです。
3rdアルバムと合わせて聴いてみると面白いかもしれません。
Wings “Let 'Em In”(76年作『Wings At The Speed Of Sound』収録曲)
“都市と時間”に色濃い影響あると思います。
ジョン・レノン派であったはずなのですが年々ポール・マッカートニーも良く感じるようになってきています。
Elliott Smith “Baby Britain”(98年作『XO』収録曲)
“都市と時間”の中盤部分はエリオット・スミスぽくしたくてピアノを弾いてみたりしました。
Burt Bacharach “Something Big”(2003年のコンピレーション『What The World Needs Now: Burt Bacharach Classics』収録曲)
ジム・オルークの『Eureka』というアルバムに入っているカバーが最初に聴いたものですが、Spotifyにはないので原曲の方で。
転調の感じは“ベランダ”という曲に近いかもしれません。
空気公団 “こうして僕は僕らになった”(2018年作『僕の心に街ができて』収録曲)
空気公団のある曲をコピーしようと練習していたのですが、上手くできずやっていたら“雨降りの午後に珈琲を”ができました。
その曲はSpotifyには入っていなかったのでとりあえず最新アルバムから。
空気公団としては珍しいギターノイズが入る楽曲となっています。
The Sea And Cake “All The Photos”(2000年作『Oui』収録曲)
“瑕疵の日”とかはこの曲がというよりシー・アンド・ケイク全体に薄らと影響を受けている感じですね。
Arto Lindsay “Personagem” (2004年作『Salt』収録曲)
3rdアルバムに入ってる“暗夜行路”はギターのバッキングや、上野君のノイズギター・ソロのとこなど影響濃いかと思います。
Beirut “No No No”(2015年作『No No No』収録曲)
管楽器の感じは“木の根”や“暗夜行路”に影響を与えていると思います。
Arvo Pärt “Spiegel im Spiegel, for Violin & Piano” (2010年作『Pärt: Spiegel im Spiegel』収録曲)
毛玉で“クリスマス”という曲を作るとき、クリスマスっぽい曲……と考えたときに浮かんだのがこの曲でした。
ギターの最初の3音が同じであることと、3拍子であるところが影響受けております。
あくまで歌ものなので特にティンティナブリ様式を研究して……ということではありません(汗)。
JAZZ DOMMUNISTERS “KKKK” (2017年作『Cupid & Bataille, Dirty Microphone』収録曲)
“まちのあかり”にその他の短編ズだけでなく自分もラップを入れる予定でしたがクオリティー低すぎ……でしたので、語りを入れさせて頂きました。
功を奏しているかはわかりませんが……。
語りもアリなのではと思ったきっかけの曲です。
その他の短編ズ “洞穴”(2016年作『Conga』収録曲)
“まちのあかり”に参加頂いておりますその他の短編ズ。
Spotifyにはアルバム『Conga』のみなのでとりあえずそちらから!
短編ズお二人の声のユニゾンの良さがよくわかる曲だと思います。
Live Information
〈Mikiki Pit Vol. 7〉
2019年2月2日(土) 東京・下北沢 BASEMENTBAR
出演:毛玉/Crispy Camera Club/Half Mile Beach Club/So Sorry,Hobo
開場/開演:12:00/12:30
終演:15:00
料金:前売り 1,500円/当日 2,000円/学割 1,000円
フード:クジラ荘
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