んミィとゆめであいましょうのスプリット7インチ・シングル『ひかりのうた/おだやかにひそやかに』がリリースされる。 

んミィはバンド・Head On The Sofaで活動していたミュージシャンで、NNMIEやN Creamyといった名前でも楽曲を発表していた山形出身の宅録作家。近年は山田光(hikaru yamada and the librarians/fether shuttles forever)、uccelli(dodo他)、セキモトタカフミ(どろうみ)らをメンバーとするバンドでもライヴを行っている。今回7インチとしてリリースされる“ひかりのうた”は、慕情tracksのコンピレーション『慕情 in da tracks』にも収録された一曲だ。

一方、ゆめであいましょうは60~70年代の日本のサイケデリック・ロック/アシッド・フォークを彷彿とさせるサウンドを奏でる5人組。どこか歌謡曲的なメロディーと、男女2声のノスタルジックな(山田いわく〈現世を生きているとは思えない〉)発声が、かえってタイムレスな印象を聴き手に与えるユニークなバンドだ。彼らの“おだやかにひそやかに”はSoundCloudのみで発表されている楽曲だが、インターネットやライヴでの演奏を通じて好評を得ている。

そんな2曲を収める7インチ『ひかりのうた/おだやかにひそやかに』は、〈心から心への音楽〉を掲げる新興レーベル・harusai Recordsからのリリース(マスタリングは山田が担当)。レーベルの説明では〈来るべき20年代のアンセム〉ということだが、両曲はそんな説明が少し大仰に感じるパーソナルな肌触りだ。

しかしそれは、誰にも開かれていない音楽だということではない。〈tiny pop〉を提唱する山田の言葉を借りれば〈新しいポップスの気配を感じ〉る、極めて私的でささやかな​(それこそ、〈おだやか〉で〈ひそやか〉な)クラシックだと言えるかもしれない。

本作について、渚にての柴山伸二からのコメントが届いている。

昭和から二世代を経るというのに、
この危うさに満ちた安らかさをどう受け止めればいいのだろう。
その答えを探るべく、このレコードは何度でも針を落とされる必然性を抱いている。

なお『ひかりのうた/おだやかにひそやかに』は6月2日(日)、んミィバンドとゆめであいましょうが出演する東京・渋谷の7th FLOORでのイヴェント〈月の時間〉にて先行リリースされる(イヴェントの詳細は下記に)。正式なリリース日や取り扱い店舗は追って発表されるとのこと。

 


Live Information
月の時間

2019年6月2日(日)東京・渋谷 7th FLOOR
開場/開演:18:30
出演:ゆめであいましょう/しわしわ/sekifu/んミィバンド
DJ:李 ペリー/shim_izu
前売り/当日:2300円/2500円
http://7th-floor.net/schedules/view/4077