今月のZOKKONディスク1・2・3・4・5・6!

BILLIE IDLE® 僕らまだちっぽけな頃の話 オツモレコード(2019)

現体制になって無事に1年を経た5人から今年2枚目のシングルが到着。表題曲はメロディックなリフで爽快に駆け抜けるプー・ルイ作詞のロック・チューンで、変化球の続いたなかで改めてコアを突いてくるようなカッコ良さ。カップリングでは意味ありげに“大きな玉ねぎの下で”をカヴァー。よい。

 

SUPER☆GiRLS ナツカレ★バケーション iDOL Street(2019)

毎年恒例のサマー・シングルは第4章でも健在!ってことで、今年は阿部夢梨センターの直球で弾けるポップ・チューン。イントロの雰囲気からAKB48の某ポニーテールまんまと思ったら同じ多田慎也の作曲なのですね。カップリングには過去の夏名曲から“MAX!乙女心”と“ラブサマ!!!”を再録。

 

開歌-かいか- 歌の咲く島 -蕾盤- T-Palette(2019)

sora tob sakanaらの所属事務所が送り出した、元アイドルネッサンスの百岡古宵を擁する新たな6人組のデモCD。タカハシヒョウリ(オワリカラ)書き下ろしの“歌の咲く島”を、彼のアコギ伴奏版とアカペラ版の2ヴァージョンで収録しています(サクライケンタ編曲の完成版は配信中!)。

 

アンジュルム 輪廻転生~ANGERME Past, Present & Future~ hachama(2019)

ハロプロエッグから15年、スマイレージ結成から10年グループを率いた和田彩花の卒業を控えての3枚組アルバム。Disc-2~3にアンジュルム改名後の全曲を収めつつ、オリジナル新作にあたるDisc-1がやはり聴きもの。福田花音が作詞した“夢見る 15歳”の和田ソロ版もいいし、3年ぶりのつんく提供曲“帰りたくないな。”の寂寥感が絶妙……。

 

Q-pitch 悲しみ、苦しみ、綺麗。 sib.tv(2019)

メンバーの加入脱退や方向性の転換など数々の困難に見舞われてきた現5人組から、約2年ぶりとなるセカンド・アルバムが到着。引き続き田村歩美(たむらぱん)が全曲を担当したクォリティーは今回も文句ナシで、昨年コンスタントに配信してきた楽曲を中心に初出の“GGG”など、エモさを増したタイトル通りのナンバーがパワフルに並んでいます。

 

愛乙女☆DOLL Lovely Fighter!! FUJIYAMA PROJECT JAPAN(2019)

実に2年ぶりのリリースとなるアルバムは、2017年4月から行ってきた24か月連続ワンマン企画の表題をタイトルに掲げ、現場で育ててきた初音源化ナンバーでほぼ全曲を固めた意欲的な大作。10年のアイドル人生を全うして卒業を迎える愛迫みゆにとっては最後の作品となるわけで、別れと感謝を歌い上げた“DECADE”を極みとする終盤の流れにグッときます。