完全に新生した要注目の7人組が新たな美味を完成!

 時に甘く、時にほろ苦くて、いままで口にしたことのない刺激的な味――2020年2月の始動以来、誰もが胸に覚えのある〈曖昧〉な気持ちを、ヒネリの効いたポップな楽曲に乗せて届けてきた美味しい曖昧が、今年4月より、雨已耶いちか、時織せいな、穂乃歌みくるの新メンバー3名を迎えて過去最大の7人組に! エネルギッシュなステージングで早くも現場を賑わせています。

幽花はるか「お客さんからもよく言われるんですけど、ただ人数が増えたのではなく、まったく新しいグループになった感じがします。歌もダンスも抜かりなくて、ストイックなところは変わらないので、加入した3人には遠慮なくビシバシやってますけど(笑)」

切兎うずめ「うちらのトレーニングは厳しくて、すべてが筋トレって感じなんです。私も7人になってめっちゃパワーアップしたと思うし、いままで出られなかったイベントにも手が届くようになったのはすごくありがたいですね」

時織せいな「美味しい曖昧のことは前から知っていて、このクオリティなら練習量も半端ないんだろうなと思ってたら、実際その通りで。みんなレヴェルが高いからこそ、どんどん高め合っていけるグループだと思います」

双詩科なのは「もともといた4人も歌い方が違うんですけど、新メンバー3人も得意な音域を含めてバラバラで、でも合わせるとすごく綺麗で心地良い音色になるし、ダンスもいままでにないフォーメーションができるようになりました」

凡やよい「新しく入った3人もみんな個性的なので、バラバラな個性がひとつのグループにギュッと集まっているのも前と変わらないところかも。もし同じクラスだったら絶対一緒にお弁当は食べてなかったタイプだと思います(笑)」

雨已耶いちか「私も前の体制の時からライヴを観ていたんですけど、みんなかっこよくて、黙ってると大人っぽく見えるので、どんな人たちなのかな?と思っていたら、みんな明るくて意外とキャッキャしてました(笑)」

穂乃歌みくる「クールであまりしゃべらないんだろうなと思っていたら、意外と抜けてる子やおっちょこちょいの子もいて。そのギャップも素敵なポイントだと思います」

凡やよい
幽花はるか
切兎うずめ

 そんなグループの新生一発目となるミニ・アルバム『曖昧なミニアルバム1』には、新体制の初公演で披露されたファンキーで華やかなリード曲“パフェクト”をはじめ、ギャルかわいいダンス・ポップ“倍やばい”から透明度の高いドラムン × インディー・ロック“Feb”まで、多彩な美味しさに富んだ全6曲が収録されている。

美味しい曖昧 『曖昧なミニアルバム1』 merci(2025)

雨已耶「“パフェクト”は、(現体制の)お披露目から唯一やっている曲なので思い入れもありますし、歌詞にメンバーの名前が入っていたり、自己紹介をしたかと思えば急にダンスパートに突入したり、いまの曖昧にできることを全部入れちゃいました!みたいな曲なので、新しさを感じてもらえると思います」

「〈目指すは最高のゲームオーバー〉という歌詞も、クリアをめざすのではないのが私たちらしいなって。アルバムは全曲が違う曲調なので、まずは“パフェクト”から入りつつ、その他の曲との落差で美味しい曖昧の謎感をより濃く感じてもらう聴き方がお薦めです」

双詩科「私は初めて振付けをさせてもらった“泥濘”が印象深いです。この曲はバレエの〈ジゼル〉をイメージして作られていて、その作品がけっこうドロドロの恋愛ものなんですけど、息絶えるまで踊らせられる闇深いところとか、でも少し希望の見える結末とかを意識して振付けを考えました。最後はメンバー同士でハグしたりとか」

切兎「私は“ビードロ”が夏の終わりっぽい感じでお気に入りですね。美味しい曖昧は変化球の曲が多いなか、この曲は爽やかなメロディーで夏の季語も入っていて、でもちょっと寂しさも感じさせるところが、耳に入りやすいし、すんごいアゲです(笑)」

双詩科なのは
雨已耶いちか
時織せいな
穂乃歌みくる

 そして、結成時から育ててきた人気曲“ナチュラルアレルギー”を7人で新録。パンキッシュなサウンドをベースにSNS世代の女子特有のリアルでフェイクな価値観を叫ぶアッパーな名演に。

時織「私が曖昧を観はじめた頃からやっていた大好きな曲なので、7人で再録できたのがすごく嬉しくて。しかも落ちサビを歌わせてもらえたので、これからもいいところを任せてもらえるようにがんばりたいなと思いました」

幽花「何百回ライヴでやったかわからないけど、再録するのは5年ぶりなんです。あの頃は本当にガムシャラに歌詞をそのまま歌ってる感じだったけど、いまは表現力がまるで違っていて、感情も入れられるようになりました。ちょっと寂しくて涙ホロリみたいな部分もあって、ワンマンの終盤で歌うと胸にくるものがあるんですよね。〈楽しすぎて、いま死んでもいい!〉みたいな」

「7人になって歌割も増えたんですよ。ラスサビ前の私がソロで歌っていたところに、みくるん(穂乃歌)がハモを入れてくれて。さらにエモい曲になりました」

穂乃歌「あのハモはレコーディングの時に急遽追加されたんですよ。ファンの人にも〈やよみくのハモいいよね〉と言われるので、今後ライヴでやる時もがんばります!」

 本作のみならず全作のジャケットを手掛けてきた凡、新体制の衣装のスタイリングを担当した切兎など、メンバー各々の個性も活かして独自の味を追求する彼女たち。美味しいワンダーランドに向けて、今後も突き進む!

「当面の目標は、東名阪ワンマン・ツアーを全公演完売させることです。そしてソールドアウトを当たり前にしたい。チケットの入手が困難になれば、いつの間にか広いステージに立つしかなくなるので。それってめちゃくちゃかっこいいですよね(笑)」

美味しい曖昧の作品を一部紹介。
左から、2021年のアルバム『曖昧なアルバム1』、2022年のシングル『曖昧なシングル2』『曖昧なシングル3』、2023年のシングル『曖昧なシングル4.1』『曖昧なシングル4.2』、2024年のシングル『曖昧なシングル4.3』、2024年のアルバム『曖昧なアルバム2』(すべてmerci)