ガンズ&ローゼズのベーシストであるダフ・マッケイガンのソロ作品は、鍵盤やアコギを用いた静穏なる秀逸作と言いたい。もちろんダフみずからヴォーカルを務め、ミディアム曲を中心に滋味豊かな歌声を存分に披露。特に冒頭を飾る表題曲はいまの世の中を憂い、悲しみ、だからこそ〈優しさ〉が必要なんだと呼びかける感動的なメッセージ・ソング。派手さはないが、聴く者を慰撫する効能がここには確実にある。