2019.11.06

30~40年代辺りの空気感を湛えたノスタルジーな音楽性と、柔和で癒しをもたらす美声が評判を呼び、〈Tiny Desk Concerts〉やジュールズ・ホランドの〈Later〉へも出演を果たしたアラ・ニ。良くも悪くもそのレトロさが目立った感もあるが、このセカンド・アルバムでは前作の面影を所々に残すも、楽器をほぼ排除して“声”の多重録音を中心に制作。まるでビョークの2004年作『Medulla』に通じる手法だが、奇抜さや実験性に走るということはなく、ポップなアレンジにより聴き易さは担保されている上、彼女の“声”の持つ能力を最大限に引き出している。懐古主義を払拭するどころか、こんなにも先鋭的とは!

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