〈ソウルの王子〉による2年ぶりの新作は、前作に続いて御大ウィリー・クレイトンが関与。サザン・ソウルをモダンに装ったウィリー作の曲をはじめ、女性シンガーとのシャッフル調、アル・グリーンの換骨奪胎曲などをジェントルかつ情熱的なハイ・テナーで歌い込むカルヴァン節は盤石で、アルバム全体で愛のストーリーを紡いでいく。ロレンゾ・ジョンソンらの手掛ける“Beautiful Woman”などタイムレスな名曲が揃った良作だ。