Page 3 / 5 1ページ目から読む

これは絶対に届く。間違いなく世の中を変えられる

――そんなYOSHIさん自身が音楽に取り組み始めたのは、まだ最近のことなんですよね?

「そうですね。自分でやるってことはあまり考えてこなかった。歌うのは昔から大好きだったんですけどね。僕が歌った“津軽海峡冬景色”、カラオケで最高98点ですもん(笑)」

――すごい(笑)。

「事務所の社長からもよく言われてはいたんです。〈お前、絶対に歌やったほうがいいよ〉って。でも、その一歩を踏み出そうとはあまり思ってなかったんです」

――なにかきっかけがあったんですか?

「友達がミュージック・ビデオを撮影してる現場に遊びに行ったら、そこにDJブースがあって。僕がそのブースの隣で歌ってたら、プロデューサーのマット・キャブが〈お前、歌えるじゃん! 一緒にスタジオ入ろうよ〉と言ってくれて。それが最初ですね。

いざスタジオに入るときはすげえ緊張してましたけど、実際にスタジオで歌を録って、それを自分で聴いてみたら、もう確信しましたね。〈これは絶対に届く。間違いなく世の中を変えられる〉って」

――それがきっかけで、デビュー・アルバム『SEX IS LIFE』が生まれたと。

「そうなんですけど、最初はちょっとつらかったな。〈なんだよ、ぜんぜんヒットしないじゃん……〉みたいな」

――『SEX IS LIFE』への反響は、ちょっと物足りなかった?

「そうですね。でも、まだ始まってもいないっていうか。最近ようやく光が見えてきたって感じなので、これからだなと今は思ってます」

2019年作『SEX IS LIFE』収録曲“KIDS”

――『SEX IS LIFE』はめちゃくちゃ良いアルバムですよ。あのアルバムの評価はこれから絶対に変わってくると思う。

「ですよね! 僕も毎日聴いてるんですよ。なんど聴いても飽きないし」

 

なによりもその時の感覚がいちばん大事

――YOSHIさんが初めて作った曲は、『SEX IS LIFE』のどの曲なんですか?

「“DON’T NEED YOUR LOVE”ですね。まず僕がアイデアをチームに伝えるところから始まって、メロディーラインも何もわからない状態で、とりあえずブースに入る。そこから生まれたのがあの曲なんです」

2019年作『SEX IS LIFE』収録曲“DON’T NEED YOUR LOVE”

――メロディーラインは基本的にYOSHIさん自身が書いてるんですか?

「今はそうですね。トラックを作っている横で、僕がああしようこうしようってアイデアを投げながら、自分でメロディーを考えていくっていうのがだいたいの流れなので」

――リリックは?

「それもおなじ。僕自身が言いたいことをまず決めて、そこからチームで話し合いながら作るっていう。まあ、ノリですね(笑)。僕、あんまり考えてもしょうがないと思ってるタイプだし、なによりもその時の感覚がいちばん大事だから」