表題からして捧腹モンな12作目。でもって初っ端がアルバムの随所で大活躍を繰り広げるベックと共作した超快適な“This Is Nowhere”だったりするので思わず絶倒しそうになったが、ともかくオハイオの異能コンビが今回めざしたのは、ジューシーJが重低音ラップを披露する“Paper Clown”ほかファンキー&グルーヴィー系方面のアピールを強化すること。そういったカッチョイイ曲に加えてジャリジャリしたブルース・ロックもちゃんとあるし、ウィリアム・ベル珠玉のバラード“I Forgot To Be Your Lover”のストレートなカヴァーも登場。趣向を凝らした演出が繰り広げられる娯楽大作だ。