思い描いていた夢の続きに行ける4人
――その新体制ではまず、ライブ会場限定のミニ・アルバム『キラセブン』を、昨年7月のワンマンのタイミングで発表されて。こちらは『SEVEN COLORS』(2008年)、『SEVEN SHOWERS』(2009年)、『SEVEN LOVERS』(2011年)の初期三部作からの楽曲を現メンバーで録り直した音源が中心でした。
Misaki「まずは、このメンバーでの新曲がほしかったので、1曲だけ“dreaming”という新曲を入れたんですけど、残りの6曲は過去作の中からライブでノレる曲を中心にチョイスしました。ライブで過去の曲をやるときに、一度自分たちでリアレンジしたものをレコーディングしておけば、コピーしている感覚ではなくて、自分たちの曲って感じてもらえると思ったので。あとはお客さんに向けた部分もあります。SpecialThanksは今までたくさん作品を発表してきたので、ライブで〈どれを買えばいいですか?〉って訊かれることが多いんですよ。なので今のメンバーで〈これを買って!〉と言えるものを作りたくて」
Toshiki「名刺代わりだよね」
――その現体制での最初の新曲“dreaming”は、今回のニュー・アルバム『SUNCTUARY』にも収録されていますが、先ほどのお話に関連付けると、〈バンドとしての夢を追う〉ことをテーマに書いた曲なのかなと。
Misaki「私は自分自身が現実志向の人間ということもあって、今まで〈夢〉という言葉をあまり使うことができなかったんですけど、今のメンバーといると、キラキラした未来が見えるというか、(この先の活動に対して)ワクワクしかしないので、自信を持ってそういう言葉を使えるようになって。この曲に関しては〈夢を追いかけよう!〉ということを書いたのではなくて、今この瞬間、このメンバーといい気分でいられたり、音楽を作り上げたりしているその毎瞬が、私にとっては思い描いていた夢だったんです」
――なるほど、〈夢〉は現在進行形で叶い続けていると。
Misaki「そう、毎瞬叶え続けていて、その延長線上にはさらに大きな、次の夢があるんだっていう曲なんですよ。今だからこそやっと書けた曲です」