初めて観たときに心からいいと思えるバンドとの出会い
――そもそもアラヤさんはどういう方なのでしょうか?
アラヤジャパン「音楽レーベルとマネジメントの事務所をやっています。これまでの経歴は流通にも関わりましたし、レコード会社にもいたし、映像制作や配信のコンテンツ・アグリゲーターもやりました」
鈴木実貴子「へぇ～。私たち、アラヤさんのこと全然知らなくて（笑）」
――鈴木実貴子ズのお2人とはどこで出会ったんですか?
アラヤ「2年くらい前に京都でライブを観たんだっけ?」
イサミ（以下、ズ）「（Live House）nanoでのライブですね。アラヤさんがマネジメントしている突然少年と対バンした時です」
実貴子「初対面で〈CD出す時は手伝うよ〉って言ってくれたんですよね。その時は前作（2019年作『現実みてうたえよばか』）のリリースがすでに決まっちゃってたんですけど」
アラヤ「仲のいいライブハウスのブッキング担当からも〈実貴子ズは突然少年と合いそう〉って評判を聞いていたから、ここでようやくライブを観られるなと思ってたんです」
――実際に実貴子ズのライブを観て気に入り、声をかけたと。
アラヤ「初めて観たときに心からいいと思えるバンドとの出会いって1年に何回もないんですけど、実貴子ズとの出会いは確実にその珍しい1回でしたね。聴き手の心にズバンと入ってくるライブをできるバンドだなと思いました」
ズ「それから突然少年の九州ツアーを回るときに声をかけていただいて。突然少年とは、もう5～6回は対バンしてるんじゃないかな」
アラヤ「HUCK FINNでやった鈴木実貴子ズ企画には、また突然少年を呼んでもらったり」
打ち上げではなく〈お食事会〉
――その共演の際に色んなお話もされたんですか?
ズ「いや、全然（笑）」
アラヤ「実貴子ズは打ち上げに来ないんで（笑）」
ズ「2人ともお酒を飲まないので、打ち上げは苦手で。年に1、2回しか出ないんです」
アラヤ「でも1回だけ打ち上げに来たのはすごく覚えている。びっくりしたもん（笑）」
実貴子「行った! 名古屋の時だ!」
ズ「その時の会場はHUCK FINNだったんですけど、あそこの店長さんは打ち上げが大好きな人で。だから僕たちを何とか連れてこようと〈『お食事会』に参加しませんか、決して打ち上げではありません〉って誘ってきたんです（笑）」
――〈お食事会〉（笑）。
アラヤ「僕ら、あの中華屋もう4回行ってるよ」
実貴子「うそー。うちら名古屋に住んでるのにあの1回きり」
ズ「いつも仲良くなる機会を逃してるなと思ってるんですけどね。本当にすいません」
