コラム

【TOWER PLUSアーカイブ】[Alexandros] “Girl A” 夏フェスで演奏する中で、もうちょっと危険な匂いのする音の上にメロディを乗せたくなったんです

【TOWER PLUSアーカイブ】[Alexandros] “Girl A” 夏フェスで演奏する中で、もうちょっと危険な匂いのする音の上にメロディを乗せたくなったんです

〈TOWER PLUSアーカイブ〉は、これまでMikikiに転載されていなかった過去のTOWER PLUS+(tower+)の記事を転載するシリーズです。情報は掲載当時のものです。オリジナル記事:tower+ 2015年12月号

 

夏フェスで演奏する中で、もうちょっと危険な匂いのする音の上にメロディを乗せたくなったんです

5作目のアルバム『ALXD』をひっさげ、現在、全国ツアー真っ最中の[Alexandros](以下アレキ)がニューシングル『Girl A』をリリースした。

[Alexandros] 『Girl A』 ユニバーサルミュージック(2015)

表題曲は轟音をかき鳴らしたセッションがインスピレーションになって生まれたアレキ史上最もヘヴィでソリッドなロック・ナンバーだ。初めて書き下ろしたテレビドラマ(「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」)のオープニング曲がお茶の間を挑発するようなキレキレのサウンドというところがいかにも彼ららしい。

「『ALXD』をリリースしてから、夏フェスで“ワタリドリ”とか“Dracula La”とかを演奏する中で、もうちょっと危険な匂いのする音の上にメロディを乗せたくなったんです」という川上洋平(ヴォーカル、ギター)の言葉からもユニバーサルミュージックとグローバル契約を結び、デビュー当時から掲げていた世界進出を着々と進める一方で、群雄割拠と言える国内のロックシーンでトップを目指している彼らの活動が速度を上げながら、より大胆になってきたことが窺える。

その“Girl A”。耳に突き刺さるようなシンセの音色もかなり刺激的だが、サビでは胸いっぱいのせつなさとともに大空を舞うように展開するところはまさにアレキ節。現在行っているツアーでもリリース前から披露して、客席を大いに沸かせているという。

「浸透の速さにびっくりしました。しかも、新曲だからって構えて聴いている感じがあまりない。だから演奏しながら楽しいんですよ」(磯部寛之/ベース、コーラス)

一方、カップリングの“In Your Face”はダブステップ調のバラード。それが終盤、ヒリヒリとした感情を一気に迸らせるように、あっと驚くような展開を遂げるのだが、ロックナンバーとバラードという正反対の曲調にもかかわらず、轟音とエレクトロなサウンドという共通点を持ったこの2曲はトップを目指しながら新しいことに挑戦しつづけるバンドの今をアグレッシヴな形で伝えている。

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