世界的人気を誇るイギリスのポップ・グループによる6作目。グループの生みの親として活動方針に深く関わっていたサイモン・コーウェルと決別後の作品だけあって、さまざまなジャンルに挑もうという意欲が見える内容だ。ドン・ヘンリー“The Boys Of Summer”を想起させる先行シングル“Break Up Song”、表拍を前面に出したレゲトンのリズムが際立つ“Sweet Melody”、TR-808風の強烈なキックを連打するところがマイアミ・ベース的な“A Mess(Happy 4 U)”など、サウンドはかなり多彩。“Not A Pop Song”ではサイモンへの当てつけと思われるフレーズがあったりと、歌詞の面でも攻めの姿勢を崩していない。