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今後の展望

――2021年2月にSATOLさんの楽曲をミックスした音源がDJ O-ISHIとDJ SYUNSUKEによりMixcloudにアップされて一部のDJ界隈では話題になっていたようでしたが、どちらにも滅の楽曲が使われていましたね。あれはどういった経緯だったんですか?

SATOL「DJ O-ISHIは以前から仲良くて、それでミックスを作ってみようかって話が出てきて、それで仕上がってきたのがあのミックスで。SYUNSUKEに関しては一緒にツアーを回ってるから、その流れもあってミックスしてもらうことになって。2人ともそれぞれの個性が出てるし、俺の楽曲のまた違った一面を出してくれてるから面白いですね。こんな風な繋げ方もあるんやなと」

――それでは滅の今後の展望を聞かせて頂けますか。

霏de「今後の展望としては、セカンドの楽曲も仕上がり、MVも撮影し終えて編集しているところなんで、それもまもなくリリースしようという感じですね」

SATOL「隠れキリシタンの子孫、Taro Yamaguchi(DEHORN/METSUjp)を俺がフィーチャーした作品です。そこにラッパーのDISYがTaroの助太刀で入り。これを機に、彼らも団結力がより深まってくれたらと切に願います。彼らは彼ら自身でやっていくことが絶対に次の未来に繋がるし」

Taro Yamaguchi(DEHORN/METSUjp)
 

――〈-滅- METSUJP〉は、SATOLさんの直感的で強烈な世界観をさまざまな形で霏deさんがアウトプットというか、排出していくようなプロデューサー・グループというように感じたんですけど、今後はそういったことが各地で行われていくということでしょうか。

SATOL「俺の音楽を広めるのが霏deというよりかは、俺的には彼の作品ももちろん出ると思います。レーベル的なこともやっていくし、お互い持ちつ持たれつね」

霏de「それぞれの違った能力を使いつつ。一人じゃやれないことを一緒にやらせてもらってるっていうか、作り上げてる感じです」

――なるほど。そうやって起こした化学反応によって、今後どういったものや人を掘り起こしていきたいのか、具体的に教えてください。

SATOL「いろんな地方に行って思ったのは、小っちゃい町ほど土地や自分にコンプレックスを持ってる人が多くて。でもその中に、実はとてもすごい可能性を秘めた原石がいっぱいいて、そいつらがちゃんとこの日本に存在してることを伝えたいから俺も先陣を切ってやってるんです。九州って、幕末明治はもちろん、歴史を辿るととんでもなく濃いじゃないですか。でも今の九州はサブカルチャーが良くも悪くもちょっとだけ遅れているような気がする。だから、実力を持った人間が南からもっと上に行かないと俺は良くないと思う。そのための先駆けが自分たちだと思っています」

――今一番いいコメントがいたただけたんじゃないかなと思います。本当にそういう認識で〈-滅- METSUJP〉という勢力に各地を行脚してもらいたいと思ってます。

SATOL「ツアーもやるし、その時に、俺たちが認める作品があればまるでサンタクロースみたいに一緒に持って行く。服でも何でもいい。これいけるぞって思えるものをバンバン広めたいっすよね。表現者でもあるけれども、みんなのプロデューサーでもあるので」

霏de「いいものはいいから知ってもらいたい。そういうことを〈-滅- METSUJP〉を通して一緒に広げていけたらという感じです」

SATOL「まあ今やってるのは音楽やし、音楽を通してそういうことを感じ取っていただければいいってことで。それがライブだろうが、焼酎だろうが、日本酒だろうが、服だろうが、関係ないっていうスタンスで。俺は音楽でとことん出していくけども、ホンマに眠っちゃいけないものを〈-滅- METSUJP〉を通してひたすら出し続けたいと思ってます」

霏de「SATOLさんがボーダレスな音楽を出してきたのと同じで、うちのレーベルも壁なんかなくして出したいものを出していきたいですね」

――この没入できる世界観は他に真似できるようなものではないと思うし、音楽もさることながらサブカルチャー全体で画期的な活躍を期待してます。

SATOL霏de「ありがとうございました」

 


〈-滅- METSUJP〉設立によせた著名人からのコメント

斎藤裕(総合格闘家/RIZIN 初代フェザー級王者)
聴いた瞬間に別世界に入った感覚。
彼らは日本独自の文化を現代で表現している。

UZI-ONE(Aggressive Dogs aka UZI-ONE)
今回の作品に日本の昔からの文化の音楽や武士道時代の和のリズムが存在している。
こういう時代だからこそ、際まで行って欲しい。

津田紀昭(KEMURI/THE REDEMPTION)
歌詞もメロディーも無いが、映像と音だけでメッセージや世界を表現した、彼ら曰く実験音楽-experimental music。
迫り来る恐怖と重圧感がハンパない!
-滅-METSUが排出する音楽はデスメタルやハードコアにも負けてないくらいの凄まじい破壊力だ!

武史(山嵐/OZROSAURUS)
独特世界観を貫き通す姿勢がかっこいい
そして熱い魂も感じる作品

Mutsuo(Three Tides Tattoo)
音楽の専門家では無い自分が、彼の作り出す音の波に持っていかれました。
静と動の叙情的な情景。同郷の異彩。

ロベルト吉野(サイプレス上野とロベルト吉野)
外滅か、内滅か、その思考の違いからなる対極の区別が、全部愛で溶けた一元性の世界になる様にしか願ってない。

DJ SYUNSUKE(DMC 2018 JAPAN CHAMPION/DMC 2018 WORLD VICE CHAMPION)
SATOLさんの主となる音楽に人生で体感してきた音楽を溶かし込んでモノにした作品。崩して再構築どころか滅の美学を感じた。 

Kyoka
音楽のジャンルは様々。
別け隔て無いコミュニケーションの先にあるものは、ある意味素晴らしい財産の一つ

B.I.G.JOE
この上なくシンプルでミニマルなビートに呼応する映像を観た。危うさとエグさ、まさに今の日本を象徴してるかのようだ。

ポチョムキン(餓鬼レンジャー)
鋼鉄の侘びの世界だった。

山田マン(ラッパ我リヤ)
荒々しい自然の中、突如現れた巨大な岩のような攻撃力あるサウンド! まさに前頭葉が弾けるかんじです!! ラップのっけてみたいぜ!

石丸寿幸(foolameangoes/ex.SNAIL RAMP)
良き物は良い!
心をニュートラルにして聞き込めば聴き込む程に
ハマる事間違いなし!
とにかく一度は聴いてみるべし!
オススメ!!

 


LIVE INFORMATION
SATOL aka BeatLive BEATLIVE SCHEDULE
2021年4月24日(土)佐賀・武雄GET FUNK
出演:SATOL aka BeatLive/Taro Yamaguchi[DEHORN/METSUjp]

2021年4月25日(日)大分・別府COPPER RAVENS
出演:SATOL aka BeatLive

2021年5月4日(火・祝)島根・浜田Loco
出演:SATOL aka BeatLive/O-ishi

2021年5月5日(水・祝)山口・長門mucho
出演:SATOL aka BeatLive/O-ishi

2021年5月15日(土)長崎・佐世保Teatro
出演:SATOL aka BeatLive/Taro Yamaguchi [DEHORN/METSUjp]

2021年5月16日(日)福岡・飯塚BAR SHIMAUMA
出演:SATOL aka BeatLive/Taro Yamaguchi [DEHORN/METSUjp]

2021年6月19日(土)福岡・public space四次元
出演:SATOL aka BeatLive/Taro Yamaguchi [DEHORN/METSUjp]