先鋭R&Bを追い続けるドーンのマージ移籍作は、エレクトロ再興をめざす黒人女性を主人公にしたというコンセプチュアルな一枚。サム・オベイがプロデュースした先行曲“Bussifame”をはじめ、ベース・ミュージックにトライバル感と賑々しさを加えた楽曲群は表題通り〈エレクトロ版セカンドライン〉と言えるもので、自身のニューオーリンズ・ルーツを独自の切り口で表している。未来志向のダンサブルなR&Bに参列して踊るべし。