カッティングエッジなR&Bシンガーとアンビエント系のマルチ奏者による異色コラボの第2弾。室内楽的アンサンブルによる環境音楽風アプローチは2年前の前作同様で、音の一要素として放たれるドーン・リチャードの深沈とした声とともに、あらゆるノイズを遮断した静寂の空間を生み出している。自己を見つめ直すヒーリング・タイムに没入させる〈音浴〉感のある怪作だ。