ダニティ・ケインでの活動も忘れさせるほどの尖鋭的なソロ作でニューオーリンズのいまを叫ぶドーン・リチャードが、ツアーにも招いたNYのネオ・クラシカルなマルチ奏者と組んだコラボ作。室内楽風のアンビエント・ミュージックが展開されるアルバムで、ドーンはシームレスに繋がった楽曲の上を浮遊するように声を添えていく。ECM的なムードはスペンサー・ザーンのカラーで、ドーンを神秘的な音空間に放り込んで奇才ぶりを発揮する。