古正寺恵巳が新たな仲間たちとステージに帰ってきた! 楽曲プロデューサーに大森靖子を迎えた彩り豊かな『四天王』でMADなPARTYが幕を開ける!
BiS~Maison book girlで活躍したコショージメグミ改め古正寺恵巳が、大森靖子を楽曲プロデューサーに迎えて新たなアイドル・グループを始動! 9月末の結成発表から間を置かず、10月2日の〈TOKYO IDOL FESTIVAL 2021〉でお披露目されたのは、古正寺と紫凰ゆすら、神西笑夢、宇城茉世の4人によるMAPA(マッパ)。早くも完成したデビュー・アルバム『四天王』は、大森がすべての詞曲を、sugarbeans(ピアノ)が編曲を担当し、設楽博臣(ギター)、千ヶ崎学(ベース)、張替智広(ドラムス:キンモクセイ、HALIFANIE)という布陣で録音。リリースの11月9日には初のワンマン〈MADPARTY〉も開催予定とあって、猛スピードで狂宴の準備を進める4人に話を訊きました。
広げるような派手さが欲しかった
――初顔合わせはいつでしたか?
古正寺恵巳「超覚えてます、6月28日。大森さんが〈ZOCオーディションで目をつけてた子、連絡取れたからみんなで会いましょう〉みたいに話してくれて。4人と大森さんと、ZOCのマネージャーの大内ライダーさんと6人でマリトッツォ食べました(笑)。その時に初めて食べて、〈これがマリトッツォか!〉って。超覚えてます」
――3人はもともと今年1月からのZOCオーディションに応募されてたんですよね。
宇城茉世「はい。私はアパレルのデザイナーをやっていたんですけど、アイドルになりたい気持ちが先にきてたわけじゃなくて、大森靖子さんの作る曲とかZOCに出会って、自己肯定感の低さが変わった部分があったので、受けてみようと思いました」
神西笑夢「私は友達がZOCが好きで、〈オーディションがあるから一緒に受けよう〉って言われて、〈まあ、卒業だし、楽しそうだからいいかな〉って思って受けました」
紫凰ゆすら「〈ミスiD〉に出た時の仲良い同期にZOCの(藍染)カレンがいて。間近にそのパフォーマンスとかを観ていくうちに、靖子さんが一人一人が輝くようなプロデュースをして、そのうえでムーヴメントを起こすアイドルだと思って、魅力的に感じてオーディションに参加しました」
――ZOCに不合格だった時点で先のお話はあったんですか?
茉世「その時はなかったです」
――ということは、後から大森さんが個々に声をかけた形なんですね。
古正寺「そうですね。前から大森さんとは軽く話してたというか、〈ブクガ好きだから続くようにコショが粘ってね、ダメだったらまた連絡して〉みたいに言ってくれてはいて。だから何も決まっていなかったけど、もしかしたらZOCのオーディションをやりながら大森さんの中にちょっと意識はあったかもしれないです。〈古正寺と一緒に活動できそうな子〉を考えて選んでくれたみたいで。もともとブクガと同じ事務所だったのもあって、大森さんは私以外のメンバーのこともめちゃくちゃ気に掛けてくださっていて。それで活動が終わった後に2人で会って、改めて〈やりましょう〉って話して決めました。ブクガのみんなにも〈新しいグループやろうと思います〉って連絡して」
――最初からグループでやる考えでしたか?
古正寺「私個人としては他の考えがなかったです。ずっとグループでやってきたのもあるし、1人でやれることを考えた時に、人が多いほうがいろんな世界が広がるし、自分は楽しいなっていう感じでした」
――初対面した時点で、古正寺さんについて他の皆さんはどういう認識でしたか。
古正寺「そこは怪しいですよ(笑)」
ゆすら「私は知ってました」
茉世「知ってはいました。詳細は知らなかったんですけど(笑)」
古正寺「あ、何かありがとう(笑)」
――笑夢さんは黙ってますね(笑)。
笑夢「ごめんね」
古正寺「いいよ(笑)」
――それぞれの第一印象はどうでしたか?
茉世「え~、初めて4人で会った時、みんなギャルだと思って(笑)、私以外みんな金髪だったんですよ。〈私だけ毛色違うけど大丈夫かな?〉って思いました」
ゆすら「毛色も毛の色も違った(笑)」
――笑夢さんも金髪だったんですね。
笑夢「はい、金髪でした。私の第一印象は、コショさんと茉世さんは〈優しそうだな〉って思ったんですけど」
――ゆすらさんは(笑)。
笑夢「いや、めっちゃカッコイイなって思いました。キリッとしてるイメージで」
ゆすら「いまいちばんポンコツじゃない?」
古正寺「確かに、もっとしっかりしてると思ってた。いや、しっかりはしてるけど」
茉世「予約とか取ってくれるんですよ」
――パシリじゃないですか(笑)。
ゆすら「そうっすね(笑)」
――ヴィジュアルや音楽性のテーマみたいなものはあったんでしょうか?
古正寺「私がやってきたことも活かしつつ、大森さんが全曲プロデュースなので、そこが交われたらおもしろいのかなっていう気持ちはありました。もともと大森さんの楽曲はずっと聴いてて、内々の芯の部分は似てるのかなっていうのもあったので、わかりやすく喜怒哀楽が表に出るグループをまたやるのも楽しそうだなって」
――色味の強いヴィジュアルも印象的です。
古正寺「実は楽曲より先に衣装のコンセプトを決めるところから始まってて、私がもともと好きなAMNIさんというブランドにお声掛けして、ガッツリ話し合って作っていきました。まずメンバーカラーを2色ずつにしたくて。BiSでもブクガでもペンライトの文化がなかったから私がいままで担当カラーがあったことがなくて、ライヴで4色が光ってるのを思った時に、色の偏りとかが気になっちゃうと思って、色があるなら逆にいっぱい見たい!みたいな(笑)。いままでミニマムな世界にいたので、バッと広げるような派手さが欲しかったのもあります。で、AMNIさんと〈この色合いカワイイですよね〉〈これとこれが合う〉みたいに色のパターンを一緒に考えて、最終的にはメンバーで決めました。決まった8色を集めた時に、何か横尾忠則感というか」
――原色の多い曼荼羅みたいですよね。
古正寺「そうです、そうです。それを大森さんと言ってて。アジアっぽい宗教感とか、シンメトリーっていうワードとかをいろいろ話して、そこからヴィジュアルがどんどん出来ていきました」
ゆすら「ZOCは外界に広げていく作りの曲やパフォーマンスが多いと思うんですけど、MAPAはどちらかと言うと内向的な、自分の内に思考を広げてパフォーマンスを作っていこうっていう趣旨で、その意味で仏教的な考え方が入ってくるというか。私は小学校から高校までずっとキリスト教系の学校にいたので、それが新鮮で。いろいろ調べたらそっちのほうが自分にフィットする考え方も多いし、おもしろいです」
笑夢「す、すごい」
茉世「単純にいろいろ衣装とか、メンバーカラーが2色あるのも何か新しくていいなって思います。ワクワクするというか、楽しいなっていう気持ちでやっています」
――あと、グループ名はどういう由来なんでしょう?
古正寺「グループ名は大森さんが〈古正寺が考えなよ〉って言ってくれて。〈10個ぐらいちょうだい〉って言われて送って〈もう10個ちょうだい〉って言われてもう10個送ったなかにMADPARTYがあって。最初はそれで決まってたんですけど。ただ、〈TIF〉のラインナップで並びを見てたら〈パッと目につかないな〉って思っちゃって、〈ちょっと変えたいっす〉ってみんなに話して、発表ギリギリでMAPAになりました(笑)。何か可愛いし、覚えてもらったら覚えやすいのかなっていう感じもして。あとはTOKYO PINK的に、〈ゾック、マッパ〉みたいな感じでハマリがいいのかなっていうのもありつつ」
――真っ裸からきたのかと思いました(笑)。
古正寺「ああ。でも、コンセプト的には真っ裸も合ってますね、何となく(笑)」