大森靖子の楽曲プロデュースで登場した彩り豊かな4人組アイドル。鮮やかさを増していく個性の塊が両A面で明暗を描き出した待望の初シングルをリリース!
大森靖子が主宰するTOKYO PINK発の新グループとして古正寺恵巳を中心に結成されたMAPA。昨年9月の結成発表からフル・アルバム『四天王』でのデビュー、初のワンマン、ツアー……と駆け足で経験を積んできた彼女たちが、このたび初のシングル『麒麟♡タイム/Satie』をリリースしました。引き続き楽曲プロデュース/作曲は大森、編曲はsugarbeansが担当し、作詞は大森と古正寺が初めて共作。個性豊かな4人に話を訊きました。
半年経つのが早かった
――前回の初取材はTIF出演の直後ぐらいでしたが、MAPAになって半年経っての実感はいかがでしょう。
宇城茉世「初めてのことなので、未来のことって想像できてなくって。目の前のことを毎日やってきたみたいな感じで、あっという間だったなっていうのが率直な感想ですね。私が好きなアイドルってスキルありきで好きなんですけど、自分が求めてるところにはまだまだ到達できないというか。歌もダンスもやるだけじゃなくて、魅せるみたいな部分はまだまだ難しいなって思ってて。研究中です(笑)」
神西笑夢「え~、私も茉世と一緒で、毎日が忙しくて、半年が早かったです。〈ホントに半年経ったのかな?〉って感じで、もう活動が日常と化しました」
紫凰ゆすら「実際に活動を始めて、想像してた以上に着実な努力の積み重ねがないと、ちゃんとパフォーマンスに昇華できるものではないんだなって実感しています。ナメてたわけでは全然ないんですけど、〈アイドルって凄いな〉って思いました」
――そこは経験しないとわからないことかもしれませんね。古正寺さんはMAPAになってみての変化は感じますか?
古正寺恵巳「自分のスタイルというか、自分の形が、人間味のある感じになってきたかな。それはTOKYO PINKにいるのも大きいし、周りのメンバーだったりとか、楽曲とか、お客さんとか、そういうものに触れて変化してきたんだと思います」
――表面的な変化としては、半年前の取材時はまだ3人が古正寺さんに敬語が多かった気がします(笑)。
古正寺「あ、もう誰も敬語じゃない(笑)」
ゆすら「敬語ですよ」
古正寺「嘘、嘘。マジで嘘です、これは」
ゆすら「違う、コショには」
古正寺「もうコショって言ってるじゃん」
ゆすら「え?」
古正寺「ほら。〈え?〉って言わんやろ、敬語の相手に(笑)」
ゆすら「ホントだ」
古正寺「アハハハハ」
茉世「まあ、たまに敬語混じりではあるよね」
ゆすら「そう、仕事の時は混ざっちゃうけど、そうじゃない時もあります」
――接する時間も増えて、それぞれに理解が深まってきた感じですね(笑)。
古正寺「うん、そうですね。やっぱ4人なんで、全員が全員と関係性を築かないとやってけないので。そういう部分はできてきてるかな、最初に比べたら」
――そんなこの半年ほどの経験で、特に印象的だった出来事はありますか?
茉世「う~ん、私はこれっていう特定の思い出ではないんですけど、半年間やってみて、ライヴや特典会とかでオタクの人たちと接するじゃないですか。私もアイドル好きではあったけど、いつも来てくれる人や写真を撮ってくれる人たちと接して、〈オタクって凄いな〉って思いました。愛が深いなというか、ありがたいことだなって」
ゆすら「私は初めての東名阪ツアーの前に膝を疲労骨折してしまって、メンバーはじめ各所にご迷惑をかけたり、ファンのみんなにも心配かけてしまったことですね。そのことでパフォーマンスも座った状態に制限されたり、スキルを積むのに遅れを取ってしまったので、それが記憶としては深いです。ただ、その間に歌に集中することでまた見え方が変わったり、代打で藍染カレン(ZOC)が一時参加して踊ってくれたのを見て、ダンスの魅せ方を学べる機会にもなったので、出来事としては良くないことですけど、貴重な時間ではありました」
古正寺「半年で印象に残ってることですよね? そうだな、やっぱり新曲の“麒麟♡タイム”と“Satie”を大森さんと作れたことは大きいです。大森さんと一緒にやるってなった時に、作詞したり一緒に曲を作るっていうことを想像してはいたので、それができたのは嬉しいし、この4人でやる意味があるな~って感じました」