何が飛び出すかわからないのは承知のうえで再生ボタンを押しても表題とは裏腹に真っ当で長閑なソフト・ロックが続く前半に、流石に本当にこれディーン・ブラントすか?と耳を疑ったラフ・トレード移籍作。ほぼそのトーンで全体をまとめながら、のた打ち回る変態ノイズやローファイなシューゲイズ・ラップ(ポエム?)が脈略なく表れる瞬間に、逆に安心感を憶えてしまう、相変わらずのアウトサイダーぶりでございます。