Mikiki編集部員が最近トキめいた邦楽曲をレコメンドする毎週火曜日更新の週刊連載〈Mikikiの歌謡日!〉。連載100回を超え、4人が1曲を厳選し計4曲を掲載してまいります。 *Mikiki編集部

★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧

 


【鈴木英之介】

agraph feat. ANI(スチャダラパー) “unified perspective (variation)”

話題のTVアニメ「平家物語」のエンディングテーマにして、牛尾憲輔がagraph名義で約5年半ぶりにリリースする新曲。ポストクラシカルからの影響が色濃く表れた不穏で優美なagraphのトラックと呼応するように、スチャダラパーのANIがいつになくクールなラップを展開しており、それらが合わさることで見事な相乗効果がもたらされている。また途中の展開にも意外性があって面白い。配信リンクはこちら

 

【田中亮太】

Rilla “Isn’s”

京都が拠点のDJ/トラックメイカー、Rillaさんが上海のベースミュージック系レーベル、SVBKVLTから1月21日(金)にリリースする『Yugeki/遊撃 EP』の先行配信曲。BPM100のトライバルなビートのうえで、トリッピーなサイレン音があちこち回遊し、スモーキーなSEがシュワ―と湧きたつさまがめちゃくちゃかっこいいです。イヤホンで聴いてもクラクラしますが、これはクラブのフロアで体験したら相当飛べるだろうなー。EPの予約注文はBandcampにてどうぞ

 

【酒井優考】

村里杏 “COVID-19 Generation”

人が集まって場所が生まれ、場所からカルチャーが生まれ、カルチャーから時代が生まれる。村里杏さんが昨年末リリースしたセカンドアルバム『WAVY』の資料を読んでいたら、地元唯一のライブハウス〈CULB FUJI〉についての熱いメッセージが書いてあって、それを読みながらこの曲を聴いていると、自然とそんなことを考えていました。収束するのかしないのかよく分からないコロナのことはさておき、時代、それもある程度の未来を見越した時代を歌った曲って強いなと思って2022年最初の1曲としてピックアップさせていただきます。

 

【天野龍太郎】

三浦大知 “Le Penseur”

2022年、一発目ですね。今年もMikikiをよろしくお願いします! 年末年始にいろいろな曲がリリースされたのですが、元日に発表されたこの曲を取り上げないわけにはいきません。三浦大知さんの新曲“Le Penseur”です。「みんなのうた」で放送されている温かい“新呼吸”からうってかわって、閉塞的な状況を打ち破ろうとする、“Backwards”に連なるアグレッシブなサウンドと歌詞。なによりも歌が力強いです。オーギュスト・ロダンの作品「考える人」に由来する曲名も意味深で、延期になっていたツアーの幕開けを告げる曲でもあるんじゃないかと思います。配信リンクはこちら