スポーツの祭典や年末の歌番組など、2021年を象徴するさまざまなシーンに登場し、注目を集めたシンガーの2枚目は、日本語と英語を自由に行き来するシームレスな歌詞と、豊かで艶やかなヴォーカルをじっくりと味わえる作品。なかでも、蔦谷好位置が参加した“Ordinary days”は、暗い話題が多かった時期に、ポップで溌剌とした魅力を放ちながら、日常の些細な幸せの大切さを言葉と音で届けてくれたナンバーだ。他にも壮大かつパワフルな世界観で次のステージへの飛躍を後押ししてくれそうな“Fly High”、スリリングで軽快な展開で魅せる“Outsider”など、彼女の〈声〉の圧倒的な存在感を感じずにはいられない。どこから聴いても心の奥までクリアに届く、そんな楽曲群の数々に胸が踊るばかりだ。